こんにちは!バジオットエイチスタイリスト やましーです。
ブリーチ剤で脱色してから染める所謂ダブルカラーする際に
とヘアサロンでよくあるやりとりがあります。
ダブルカラーを経験した事がない方にとっては
『なんで?一回じゃダメなの?』
と疑問に思う事もありますよね?
そこで今回はウィッグ(ヘアサロンのトレーニング用のマネキン)を使って実験を行い
ブリーチの回数によって
どのぐらい脱色後に染めた色味に変化があるのか検証して
なぜ何度もブリーチをしなければならないか問題にお答えします。
ブリーチ回数による地毛の色味の変化
まずは一度も染めていない髪の毛にブリーチをしていきます。
髪の毛を四分割して
ブリーチ0回、1回、2回、3回という状態にしてみました。
それぞれの髪の毛の明度をレベルスケールで調べてみます。
全くヘアカラーをしてない状態、日本人の平均明度のレベル4
1回のブリーチ 明るめのオレンジ
2回のブリーチ イエローオレンジ
3回のブリーチ オレンジ味も少なくイエローに
黒髪からブリーチと2回ブリーチの明度の上がり方の違い
ここで一つ豆知識を
ブリーチ0回の髪の毛の明るさが4LVで
ブリーチ1回の髪の毛の明るさが16LVです
しかしブリーチ2回の髪の毛の明るさは17LV
1回のブリーチで12LVも明度が上がったのに
2回のブリーチでは1LVしか上がらなかったですね
同じブリーチ剤を使っているのに一回目と同じくらい明度が上がらないのはなぜでしょう?
実は
黒髪の素になってるメラニン色素という物がありまして
そのメラニン色素には黒褐色のユウメラニンと赤褐色のフェオメラニンの2つが存在します。
黒褐色のユウメラニンは壊れやすく逆に赤褐色のフェオメラニンは破壊されるスピードは緩やかなのです
つまり
黒髪から1回目のブリーチでは破壊されやすいユウメラニンが減少し
明度が大きく変化します
それに対して2回目のブリーチはすでにユウメラニンが減少して破壊されにくいフェオメラニンが残っているので
1回目のブリーチのような大きな明度変化がないのです。
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ブリーチ後のオンカラー、明るさによる色味の違い
ウィッグに色味をのせていきます。
使う薬剤の色素イメージ(白髪に染めた場合)はこちら
この色素をさらに2倍に薄めて使用します。
このシルバー系の薬剤を全頭に均等に使用して
ブリーチの回数による色味の見え方の違いを見て頂きましょう。
まとめ
ブリーチの回数が多いほどオレンジ味や黄味を感じず
グレー感が出ていたと思います。
明るく薄いヘアカラーをする為には
当たり前ですが濃い染料の薬剤は使えません。
しかし薄い染料の薬剤だと
自毛のオレンジや黄色の色に影響されてしまい
結局それをカバーするために希望より暗めの色味になってしまいます。
なので複数回のブリーチでオレンジや黄色を削っていく必要があります。
これが何回もブリーチをしなければならない理由となります。
しかし回数ではなく
髪の毛のメラニンの配合量は人それぞれ千差万別です。
一回のブリーチで希望の色に対しての邪魔なメラニン色素を壊せる人もいれば
逆になかなか壊せず赤みが抜けない人もいます。
これからシルバーなど明るめの色をご希望の方はご参考にして頂けたらと思います。
そして料金も時間も想定した範囲でおさまらない場合がございます
ブリーチの抜け具合に関してはブリーチをしてみないと正直解らないのです。
その日に完結ではなく2日に分けての施術などの選択肢もあります。
なるべく時間に余裕がある時にご利用していただけたらなと思います。
それではこの辺で
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